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富裕層マネーが向かう先 円安進行で「海外逃避」が加速

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シンガポールに移住した日本の富裕層の間では、リバーサイドの高級住宅地が人気だ

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富裕層の関心はますます海外に向かっている。当社はシンガポールと香港を拠点に、資産運用や海外移住に関するアドバイスを行っているが、ここ数年、シンガポールを中心とした移住の問い合わせが増えている。日本人の富裕層が海外移住を検討する理由として、資産運用や節税などの経済的なメリットと、起業のしやすさ、子どもの教育など生活上のメリットなどが挙げられる。

経済面でいえば、やはり急速な円安進行が富裕層の最大の関心事だ。資産のほとんどを円建てで保有している富裕層は、インフレ誘導政策に加え、ここ数カ月で急激に円安が進んだことに強い不安を感じている。5億~10億円の金融資産を持っていてもこのまま円安、インフレが進み、さらに相続税を支払うことになれば、子ども世代になったときに資産価値が大きく減価するかもしれないからだ。

一方、外貨建ての資産運用を開始している顧客の多くは、海外の株式や不動産が上昇したことに加え、為替でも大きなリターンを得ているため、より積極的に投資していきたいと考えているようだ。相続税に加え譲渡税がなく、資産運用で得た利益にも課税されないというだけではなく、投資機会の面でもシンガポールや香港などのグローバル金融都市で取引することのメリットは大きい。

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