株価投資は安値で買って高値で売れば利益が出るが、その判断は難しいもの。売買タイミングを計るうえで参考になるのが株価チャート。株価の行方を暗示するサインが現れるので、ぜひ覚えておきたい。
1 ローソク足は始値、高値、安値、終値を1本のグラフで示している
ローソク足には白抜きの「陽線」と黒塗りの「陰線」の2種類がある。陽線は始値よりも終値が高くなったこと、陰線は始値より終値が安くなったことを示す。期間中の高値は上ヒゲ、安値は下ヒゲとして線で表示される。
1日の値動きを示したものを「日足」、1週間、1カ月間の値動きを示したものを「週足」「月足」と呼ぶ。
相場転換期に現れやすい形を知っておきたい。たとえば、ヒゲがない実体の長い陽線や下ヒゲが長い陽線は今後の上値余地を、ヒゲがない実体の長い陰線や上ヒゲが長い陰線は下値余地を暗示している。
2 株価チャートの 形で売買のタイミングを探る
上昇トレンド、下降トレンド
上昇トレンドラインに沿って上昇していれば、トレンドライン接近時が買い、割り込んだら売りサイン。下降トレンドラインを抜けたら買いサイン。
ボックス相場
株価が一定の範囲内で上昇と下落を繰り返すことを「保ち合い(もちあい)」という。その典型が「ボックス」で、数週間から数カ月にわたり、ある価格帯まで上昇すると反落し、逆にある水準まで下がると反発する。上下どちらに放れるかは業績や相場環境次第だが、上昇途中ではボックスを上放れ、逆に下落途中ではボックスを下放れすることが多い。
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