今年も株式市場に対する先高期待は強いが、アベノミクスの恩恵が一部にとどまっていることもあり、投資家の間では日本株の先行きに慎重な見方も少なくない。世界を見回しても格差や不平等への不満が高まっている。例年以上に突発的な地政学的リスクへの関心が高まる場面がありそうだ。
ここ数年の運用環境を振り返ると、外国株は2009年以降、値上がりを続けてきた。しかし、過去の例を見ても値上がりし続ける相場はなく、大きく上昇するほど反動で値下がりがきつくなるものだ。一段の値上がりを期待して利益を確定せずに保有し続け、結局は損を抱えて後悔するという繰り返しが人の常である。現在は08年にかけてのような、相場の大きな崖に一歩一歩近づいているかもしれないという認識が必要だ。
資産の安定を重視したい投資家に対しては、株式などのキャピタルゲイン狙いのリスク資産を減らし、代わりに「先進国債」「新興国債」など異なる債券に分散投資をして、相場の大きな崖に備える債券ポートフォリオを提案したい。
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