シルクロード経済圏建設のために周辺国を巻き込んで進む「中国版マーシャルプラン」の構想。中国の成長モデル転換の目玉になりうるのか。
2015年の経済運営方針を決定する中央経済工作会議が14年の年末、北京で開催された。その主な内容は、中国経済が「新常態」と表現される安定的成長段階に入ったことを強調し、市場メカニズム重視の改革の継続や、それまでの投資に依存した粗放的な成長路線からの転換を説くものであった。
これに合わせ、15年3月に予定される全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、政府は、経済成長の目標をそれまでの年率7.5%から7%前後に引き下げるという見方が有力である。
同会議では、「積極的な財政政策と穏健な金融政策」というこれまでのマクロ経済政策の堅持や、金融面をはじめとする一層の規制緩和・経済改革の推進が打ち出された。その一方で、「一帯一路」「京津冀協同発展(北京・天津・河北省エリアの一体化を通じた発展)」「長江経済ベルト(沿海部から内陸部に至る長江流域の主要経済都市相互の連携を強める)」など、いくつかの地域発展戦略が提起された。
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