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ブラジル関連ファンド熱狂の裏に隠れた罠 高分配金狙って投資家が殺到

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ブラジルへは日本の投資家も熱い視線を注いでいる。

投資信託の分析を手掛けるリッパー・ジャパンによると、2010年の投資信託の資金流入ランキングでは、4位の「新興国債券ファンド〈ブラジルレアルコース〉」をはじめ、上位10本のうち5本をブラジル関連ファンドが占めた。

ここで言うブラジル関連ファンドとは、大きく株式型、債券型、そして通貨選択型のブラジルレアルコースの3種類に分かれる。これら三つの純資産残高の合計は、10年秋に6兆円を突破。リーマンショック後の投資信託市場において、まさに牽引役となっている。

三つのうち最初に登場したのは、ブラジル企業に投資する株式型ファンドだった。06年には国内で初めて「HSBCブラジルオープン」が運用を開始。ブラジル株式市場の好調もあって、09年には基準価額の上昇率ランキングで、ブラジル株式型が上位を占めた。

ただし、10年は株価の調整もあって資金流入が一巡。代わって主役に台頭してきたのが、債券型と通貨選択型のファンドである。

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