豊富な天然資源と圧倒的な消費力を背景に景気拡大の続くブラジルに死角はないのか。産業界の重鎮として知られるルイス・フルラン氏にルセフ新政権への期待やブラジルの未来について聞いた。
ルーラ前大統領とルセフ新大統領はタイプがまるで違う。ルーラ氏は会長でルセフ大統領はCEOタイプ。彼女は問題を解決するためにデータを徹底的に分析して、周りにも細かな計画や分析、さらにそれに基づいた結果と成果を求める。成果を出さなければお払い箱だ。彼女は単なるルーラ氏の後継者ではない。仕事をするために大統領になった、との強い認識を持っている。そして必ずブラジル国民に「グッドサプライズ」を与えてくれることだろう。
ブラジルは過去に対外債務やハイパーインフレなど多くの問題を抱えてきた。今は、たとえばルセフ大統領がブラジルのトップ経営者を採用し、緊縮財政の足掛かりとして公共分野への財政圧縮に取り組み始めている。現状のインフレ懸念は一時的な食品価格高騰などによるところが大きく抑制可能だ。株式相場も安定しており、多くの企業が新規株式公開(IPO)をしている。
先日、企業のトップ300人が集まる会合に参加したところ、75%の企業が来年の景気について楽観的との見方を示していたほか、多くの企業が今後も設備投資に意欲的なことがわかった。失業率も過去最低水準で、毎月2万もの仕事が増えている。今、当社は全国で2000人を採用しようとしているが、人がまったく足りない都市もある。消費者の景気先行きに対する信頼感も高く、引き続き家や車、家電などが売れるだろう。
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