村田製作所、「中国スマホ向けは来期も拡大」 村田恒夫社長が2日の経営説明会で

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 12月2日、村田製作所の村田恒夫社長は経営説明会で、2015年度も、中国のスマートフォン(スマホ)メーカー向けの売り上げ拡大に期待を示した。写真は、村田製作所のロゴ、9月撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 2日 ロイター] - 村田製作所<6981.T>の村田恒夫社長は2日の経営説明会で、2015年度も、中国のスマートフォン(スマホ)メーカー向けの売り上げ拡大に期待を示した。

一方で、14年度の急激な伸びに比べて鈍化する可能性があるとの見方も示した。

14年度の村田の中国携帯電話向け売上高は500―600億円になる見通し。中国市場の携帯電話がスマホに切り替わるとともに、高速通信の「LTE」化が進み、高機能部品の需要が急増したことで、前年度から2倍規模の伸びを見込む。

中国スマホの高機能化に応じて、村田の積層セラミックコンデンサー(MLCC)やLTEモジュールのスマホ1台あたりの搭載数量が増えるため、来期も引き続き、中国スマホ関連の売り上げ拡大を見込む。

ただ、村田社長は「今期の中国のシェアは高かったが、来期は同業も入ってくる」(村田社長)と指摘。また、第3世代(3G)携帯への切り替えも一巡しているため、14年度ほどの急激な伸びにつながらない可能性もあるという。

強化している自動車向け部品の14年度の売上高は前年比17%増の1400億円を見込む。来期も「10―15%の伸びを期待している」(村田社長)とした。

スマートウォッチやスマートグラスなど「ウエアラブル端末」向け部品需要については「まだ市場がうまく拡大していない」(村田社長)と述べて、当面の売り上げ予測の公表を控えた。ただ、米アップル<AAPL.O>の「アップルウォッチ」のヒットによっては「爆発的な市場になることも予想される」として、将来に向けての期待を示した。

 

(村井令二)

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