“店産店消”に挑むサブウェイ、サンドイッチ店の中で野菜を栽培

“店産店消”に挑むサブウェイ、サンドイッチ店の中で野菜を栽培

店で作った新鮮な野菜を収穫し、その場で食べる。サンドイッチチェーンの日本サブウェイが、地産地消ならぬ“店産店消”の取り組みを始めている。同社はレタスを栽培する植物工場を併設した「野菜ラボ丸ビル店」を今年7月に開店。10月中旬に初収穫を行った。

植物工場は、天候の影響を受けず、害虫の侵入もないため、無農薬で安定生産できるのが強み。丸ビル店のレタスは、種を植えてから50日で収穫できる大きさに育つ。6段ある棚を効率よく使えば、最短で3日ごとの収穫も可能だ。

サブウェイの顧客は女性が7割を占める。「健康意識の高い顧客に、より新鮮な野菜を提供したい」(マーケティング部の角田淳氏)と、値下げ競争が熾烈な外食業界の中、品質で差別化を図る。

ただ工場スペースに限りがあるため、丸ビル店で使うレタスのうち、店内生産で賄えるのは5%程度。残りは別の工場から調達している。また、設備導入費などの負担が大きく、値段は通常仕入れるレタスの2倍と、生産コストも高い。販売価格には他店舗の商品より10~20円上乗せしているが、採算は厳しい。

そこで来年4月、大阪府立大学が新設する植物工場に2号店を開店予定。産学協同で生産から販売までを担うビジネスモデルの確立を目指す。“学産学消”が突破口となるか。

(二階堂遼馬 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2010年11月27日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

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