超小型パソコン「Mac Studio」20万円超の価値 対象を「クリエーター」に絞った設計の秘密

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Mac StudioとStudio Display、黒い新色が追加されたキーボード、トラックパッド、マウス。奥行き40cm、横幅約63cmに収まるコンパクトさと低消費電力で、どこにでも設置できる最高性能のMacだ(筆者撮影)
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アップルは3月18日に、新型のデスクトップコンピューターとなるMac Studioと、これに最適な外付けモニターのStudio Displayを発売した。価格はMac StudioのM1 Maxモデルが24万9800円~、さらに高速なプロセッサーのM1 Ultraモデルが49万9800円~。Studio Displayは19万9800円~となる(価格はいずれも税込)。

アップルは2020年6月から、Macでそれまで使っていたインテルプロセッサーを廃止し、独自設計のアップルシリコンへの移行を2カ年計画で行ってきた。今回ラインナップの整理も伴いながら、最高峰のMac Pro以外の製品をアップルシリコンへ移行させた。

今回はMac StudioのM1 Ultraモデルと、Studio Displayのレビューをお届けする。

「Mac Studio」デザインとユーザー像

Mac Studioは一辺19.7cmの正方形の上面を持つ、高さ9.5cmのシンプルなアルミニウムボディに包まれている。これが驚異的な性能を発揮するコンピューターだとは思えないほどに、見た目はとにかくコンパクトだ。ちょうどMac miniの高さを伸ばしたようなイメージで、精密にカットされたアルミニウムのエッジが心地よい切れ味を見せる。

重さはM1 Maxモデルが2.7kg、M1 Ultraが3.6kgと、デスクトップパソコンとしては非常に軽い。デスクの上に置いても邪魔にならないサイズで、置き場所に困らない。デザインとして安定するのはゴムの足が付けられた底面を下にしておくことだが、立てておいても動作には問題ない。

同時に発表されたStudio Displayは27インチの外付けディスプレーで横幅は標準的な62.3cm。Mac Studio、キーボード、トラックパッドをセットアップしても、横幅はディスプレーの幅、奥行きも40cmもあればすべて収まる。こんな小さなスペースにハイエンドのデスクトップパソコンが設置できる点は、ノートパソコンと外付けディスプレーの組み合わせよりもコンパクトだ。

ちなみにM1 MaxモデルとM1 Ultraモデルの重さの違いは、内蔵されているヒートシンク(排熱機構)の素材の違いだという。より性能が高いM1 Maxには排熱効率がいい銅のヒートシンクが用いられており、アルミニウムのM1 Maxとの重さの違いとなっている。

もう1つプロセッサーの違いによる相違点は、前面のポート。M1 Maxモデルは10GbpsのUSB-Cポートとされているが、M1 Ultraモデルでは40GbpsのThunderbolt/USB 4ポートとなっており、高速なデータ転送が可能なポート数が2つ多く用意されている。

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