子どもを叱るときについ母親が使う「NGワード」 逆効果を生む「お父さん」や「ご近所様」の使い方
そのときに使っている「世間」は近所の人や親戚であり、その数は実はたかがしれているのです。でも子どもにとっては、「世間が」と言われると「世界中の人が」と受けとってしまいます。
「世間」とは数えてみると多くても数十人ぐらいなのに、「世間体」を盾にして怒るのは、子どもに対して不確定なものを脅しとして使っていることになりますから、大人がすることではないと思います。「お父さんに言うよ」「先生に言うよ」と同じで、誰かの力を借りて子どもを威圧していることにほかなりません。
子どもも中学生ぐらいになるとその曖昧さには気づきますから、親が「ご近所が……」「親戚が……」「世間が……」などと言って説教しても、「だから何?」ということになるでしょうね。
世間がなんと言っていても子どもを守るのが母
そもそも、子どもが泣いているときに、「みっともない!」と叱っても、原因が解決しないわけだから、子どもはもっと泣いてしまいますよ。だからこのようなときには、「泣くだけでは解決しないよ」とか、「泣かないで、お母さんと一緒によく考えてみない?」と落ち着いた声で話しかけてください。
また、このような声かけをしても泣きやまないときには、泣き疲れて泣きやむまでそばで待ちましょう。
親が「みっともない」「みんなに笑われる」という言葉を使うときは、目の前の子どもより見えない世間を優先したことになりますから、子どもの気持ちを結果として傷つけることになります。子どもは「お母さんは世間から自分を守ってくれないのだ」と感じてしまうでしょう。
親は子どもを守ることだけを考えなくてはなりません。むしろ「世間が何と言っても、お母さんはあなたの味方」「世間なんて関係ない。お母さんはあなたを守るよ」と、はっきり伝えるべきでしょう。子どもが「お母さんはどんなときでも自分の味方」と思えるよう、普段からかける言葉に気をつけて信頼関係を築くことが重要です。
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