HMVを買収したローソン、関心は店舗よりネット 既存の店舗は合理化も

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つまり在庫を絞りすぎると、こうしたレアな曲を置けずに顧客が遠ざかる→売り上げ低下→品ぞろえ縮小という、悪循環に陥りかねない。両者の店舗の体質の違いだけが表面化すれば、意外に“高い”買い物になりかねない。

ブランド維持の観点から、ローソンは当面、HMVの現体制を大きくは変えない考え。ただし、目下ローソンには既存の自社店舗を覆面視察する「ミステリーショッパー」がいるが、これにHMV店舗も回らせるという。不採算店が残るかどうかや、今のソフト売り場の問題点について、把握する腹づもりのようだ。

国内ではコンビニに飽和感がある中、ローソンは新業態を次々繰り出したが、どれも大成功したとは言えない。ネットへの関心を急速に高めるローソンにとって、既存のHMV店舗がリストラの対象となる公算も否定できまい。

◆ローソンの業績予想、会社概要はこちら

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(週刊東洋経済2010年11月13日号)

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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