HMVを買収したローソン、関心は店舗よりネット 既存の店舗は合理化も
つまり在庫を絞りすぎると、こうしたレアな曲を置けずに顧客が遠ざかる→売り上げ低下→品ぞろえ縮小という、悪循環に陥りかねない。両者の店舗の体質の違いだけが表面化すれば、意外に“高い”買い物になりかねない。
ブランド維持の観点から、ローソンは当面、HMVの現体制を大きくは変えない考え。ただし、目下ローソンには既存の自社店舗を覆面視察する「ミステリーショッパー」がいるが、これにHMV店舗も回らせるという。不採算店が残るかどうかや、今のソフト売り場の問題点について、把握する腹づもりのようだ。
国内ではコンビニに飽和感がある中、ローソンは新業態を次々繰り出したが、どれも大成功したとは言えない。ネットへの関心を急速に高めるローソンにとって、既存のHMV店舗がリストラの対象となる公算も否定できまい。
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(週刊東洋経済2010年11月13日号)
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