「もう辞めたい」部下を追い込むクラッシャー上司 実は優秀な社員ほど部下を潰しやすい傾向
ストレッチゴールとは、現在のスキルや能力だけでは達成が難しく、最大限の努力が必要な目標のことです。なんとか達成しようと創意工夫をするプロセスを繰り返すことで、部下個人の能力が引き上げられると同時に、チームの成果にも直結します。また、ストレッチゴールを達成した経験は、より難しい目標へ向かうモチベーションにもつながり、飛躍的な成長を可能にします。
ここで積極的に活用してほしいのが、1on1面談です。ほめるにしても、ストレッチゴールを設定するにしても、そもそも部下と適切なコミュニケーションが取れていないとできません。1on1を定期的に行うことで、部下の変化に敏感になり、離職のサインにも気づきやすくなるというメリットもあります。
月に1度の「1on1面談」が実は重要
月に1度の1on1面談では、部下が感じている「よかったこと」や「もやもやしていること」を引き出し、まずは一緒に現状を俯瞰しましょう。よい点をほめ、改善点を共有し、全体を見たうえで部下の今に合った目標を示します。このときも「〇〇しなさい」という指示ではなく、「こうしたらよいと思うんだけど、どう思う?」と提案し、部下の主体性を尊重するアプローチをとります。
部下とのコミュニケーションにおいては、自分の勝手な基準を押し付けない意識を持つことがとても重要です。あえて期待値を下げ、部下のよい所を見つけ、1on1面談で部下に寄り添い、お互いに納得のうえでストレッチゴールを設定することで、部下が迷わずに仕事に没頭できるようになります。
今回の方法は、自分自身の当たり前の基準が高く、問題解決力の高いタイプの人にこそおススメです。自分自身の基準が高い人は、周囲の人にもそれを求める傾向が強く、さらに理詰めで部下の欠点を指摘してしまい、無意識のうちに部下を追い詰めていることが少なくありません。
もし今あなたが部下に対して、不満やイライラを感じているのであれば、それは部下が悪いのではなく、あなたが一方的に自分基準を押し付けているだけかもしれません。「この人はなんでこんなに仕事ができないんだろう」と思っていた部下も、見方を変えればよいところがたくさん見つかります。
当たり前の基準が高いことは、決して悪いことではありません。ただし、部下に対して今すぐ自分と同じレベルを求めるのではなく、ほめる+ストレッチゴールを繰り返しながら少しずつ引き上げていきましょう。
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