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ドラマ「鉄オタ道子」、制作者が明かす企画のツボ なぜ女性?なぜ秘境駅?プロデューサーを直撃

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  • 櫛田 泉 経済ジャーナリスト
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――ドラマ本編の公開後に、ネット配信限定でスピンオフ作品「鉄オタのぞみ、50キロ」が公開されていますが、こちらはどういった経緯で企画をされたのですか。

「鉄オタ道子、2万キロ」のほうは、主に秘境駅が舞台であるため、視聴者の方が気軽に行きたくても行けない場所が多いです。そうしたことから、都内近郊でふらっと手軽に行けるスポットを紹介したいということで、「鉄オタのぞみ、50キロ」を企画しました。50キロについて深い意味はありませんが、気軽に行ける距離ということで50キロにしました。

また、キャラクター造形において、道子との差別化を図った作品を作りたいということもありました。道子の場合は、自然体でリアリティのある楽しみ方をしている姿を描いていますが、のぞみは重度の鉄オタとして描いており、鉄道というものに対して2つの視点から別々の楽しみ方ができるようなキャラクターになっております。

非日常を描きたい

――なぜロケ地が秘境駅なのですか。

日常からの逃避としてストーリーを描くうえで、非日常感を描きやすかったことから、秘境駅を舞台に選びました。

秘境駅が舞台となることが多い©「鉄オタ道子、2万キロ」製作委員会

主人公の道子は東京都内で働いている人なので、人がいなくて静かに自分自身と向き合える場所として秘境駅を描くことで、都会とのコントラストを出したかったということもあります。

――こうした秘境駅についてのリサーチはどのように行ったのですか。

実際にこのドラマの担当になってからは、雑誌「旅と鉄道」(天夢人)を大量に買い込み徹底的に研究を行い、景色のよかったところをロケ地に選びました。また、先ほど述べたように、エンドクレジットに出ている鉄道監修・鉄道協力の方々のほか、テレビ東京社内で鉄道に詳しい人からもお話を伺ってリサーチをしています。

私自身の個人的な話になりますが、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」の「あなたはナゼ秘境駅へ?」というコーナーで4年間ADを担当していました。秘境駅に張り付いてインタビューを行っている中で、放送はできなかったもののすごく面白い人生模様に触れることができたことから、当時からこうした人生模様をドラマにすることができないかとぼんやりと考えていたこともあります。

なお、ドラマの舞台となっている大井川鐡道のひらんだ駅と川根小山駅(静岡県)、野岩鉄道の男鹿高原駅(栃木県)、只見線の早戸駅(福島県)は、この番組で安田大サーカスの団長安田さんと共に訪問した駅となっています。

次ページが続きます:
【秘境駅で実際にあった意外なエピソード】

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