コロナ禍なのにオンライン授業が浸透しない訳とは?教員、保護者、生徒も後ろ向きな回答
また、先生とのやり取りをオンライン上で行うため、スピード感が出るという評価もあった。評価できない点としては、「勉強に関係ないゲームや動画を見てしまった」「視力が悪くなった」「毎日学校から持ち帰りをしているので重い」など運用上の問題が目立っていた。
今回の調査を見ると「オンライン授業」は、教員、保護者、生徒のどの立場からも21年12月時点での調査ではあまり歓迎されていないことがわかった。授業としての評価のみならず、友人とのコミュニケーションといった学生生活そのものが思うようにいかない不満も含まれているように感じられる。
教員の方々には注目する用語について毎回質問しているが、最新調査では「SDGs」のワードの注目度が上がっている。こうした「SDGs」といった社会課題を学び考える際にはそれこそオンライン授業は役立つだろう。
グローバルな問題であるだけに、海外と意見交換をしたり、多岐にわたる課題に関わる人々とつなぐことで児童・生徒たちの学びを深めることができる。
教育現場でも休校になるかならないかといった判断基準でなく、適材適所のICT活用を普段から模索していけたら、学びを深めることや効率化などメリットを享受することにつながるはずだ。もちろん、そのためには忙殺される教員の方々のサポートもしっかりと考えていく必要があるだろう。
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【調査概要】教員関係者意識調査/保護者・お子さんに関する意識調査
対象:小学校教員300名、中学・高校教員300名
対象:小学生のお子さんを持つ保護者300名 中学・高校生のお子さんを持つ保護者300名
(同調査の中で小学生300名、中高生300名の児童・生徒にも調査)
(文:福島朋子)
■過去調査記事■
2021年6月調査
https://toyokeizai.net/articles/-/435643
https://toyokeizai.net/articles/-/434665
2020年12月調査
https://toyokeizai.net/articles/-/401177
https://toyokeizai.net/articles/-/399003
2020年5月調査
https://toyokeizai.net/articles/-/364166
https://toyokeizai.net/articles/-/362680
https://toyokeizai.net/articles/-/362009
東洋経済education × ICT編集部
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