日本の不動産業界および不動産投資法人(J-REIT)、不動産市況は底を打ちつつあるため、業界見通しを「安定的」に変更《ムーディーズの業界分析》

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 しかしながら、09年9月の不動産市場安定化ファンドの設立を契機に、J-REITセクターへの資金流入が徐々に好転し、セクター全体として資産拡大の動きが復活。公募増資や社債発行など資金調達環境の改善が進んでいる。さらに、合併や新規物件取得によってポートフォリオの厚みを増す発行体が増える一方、資産売却や増資が活発化してきたことによって、レバレッジ管理の柔軟性が増している。こうしたことから、ポートフォリオからの収益やレバレッジを含む財務面での改善が見込まれるJ-REITから、格付けは安定化していくであろう。

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