日本の不動産業界および不動産投資法人(J-REIT)、不動産市況は底を打ちつつあるため、業界見通しを「安定的」に変更《ムーディーズの業界分析》


5.格付けへの影響
 日本の大手不動産会社については、08年の不動産サイクルのピークにかけて行った積極的な投資の影響で、レバレッジが高水準となっている会社が多い。また、その後の景気後退の影響で、主力事業であるオフィス賃貸やマンション分譲事業の収益が圧迫されている。このため、ムーディーズは過去1年にわたり、全般的に下方向の格付けアクションを取ってきた。しかしながら、事業環境は安定化してきており、今後の格付けアクションは、各社の収益やバランスシートの改善に向けた取り組み次第となろう。

6.J-REIT
 J-REITにおいても、大手不動産会社と同様、積極投資によるレバレッジの上昇、景気後退による賃貸収益への影響が見られたことに加え、金融危機以降の資金調達環境の悪化もあったため、08年以降は下方向のアクションを取ってきた。

[+]画像拡大

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 近代日本を創造したリアリスト 大久保利通の正体
  • ほしいのは「つかれない家族」
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
トレンドライブラリーAD
人気の動画
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
築40年超「老朽マンション」丸ごと建て替えの大問題
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
「料理が突然、上手になる」たった1つの簡単秘訣
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
山手線2日間運休「渋谷駅大工事」何をどう変えた
AOKI、コロナ禍で売れた「パジャマスーツ」で描く復活戦略の要諦
AOKI、コロナ禍で売れた「パジャマスーツ」で描く復活戦略の要諦
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
持たざる国・日本に大激震<br>エネルギー危機が来る

脱炭素の移行期に化石燃料の争奪戦が勃発。天然ガスの価格は歴史的な急騰を記録しました。余波はサプライチェーンの混乱から世界経済の後退懸念、原発待望論まで広がります。資源小国の日本が生き残る道はあるのでしょうか。

東洋経済education×ICT