大崎洋・吉本興業社長--タレントや芸人と一緒に次の100年を考えたい

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 一方、タレントのマネジメントや代理を行うエージェント会社でもあるので、数の論理で動くのは当然のこと。芸人をセットにしたパッケージでテレビ局や企業のイベントなどに売り込むことができるのが、われわれの最大の武器の一つ。タレントが800人もいると事件や事故も出てくるが、メリットや面白さはある。

──「新生吉本」。何がどう変わっていくのですか。

変わらないために変わり続ける、転がり続けるということだと思う。変えてはいけない部分と、変えなければならない部分を、タレントと一緒に、次の100年に向けて考えていく。自ら決断することもあるが、タレントや芸人さんと一緒になって吉本興業が存在し続けることの意味や意義を考えていく。まず共通の目標みたいなものをどう作るか、から始める。社員教育などを通じて次の100年に向かう下地を作っておく必要もある。

おおさき・ひろし
1953年生まれ。78年関西大学社会学部卒業、同年吉本興業入社。ダウンタウンのマネージャーなどを務め、2001年取締役東京本部制作営業統括部長。05年専務取締役、06年取締役副社長、09年より現職。

(週刊東洋経済2010年9月18日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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