アップルが動画配信に本腰、ついに“趣味”から脱却か
米アップルは9月1日、ネット経由で動画配信する「アップルTV」の新製品を発売すると発表した。
「それから、もう一つ紹介するもの、いや“趣味”がある」。1日、米サンフランシスコで開かれたアップルのイベント。新製品群を紹介した後、スティーブ・ジョブズCEOはこう切り出した(>>発表会のビデオ映像はこちら[外部リンク])。
アップルTVは、iTunesで購入したパソコン上の動画などをテレビで視聴できるセットトップボックス。2007年に初代機を投入したが、これまで「ビッグヒットにはならなかった」(同氏)。
そこで、今月末に投入予定の新製品は価格を99ドルと従来品(229ドル)から大幅に値下げ。さらに、従来の映画に加えて、これまで購入のみだったテレビ番組を、新たに99セントから「レンタル」できるサービスも始める。
アップルが3年半ぶりに新製品を投入するのは、音楽に後れを取ってきた動画の有料配信がここ数年で普及してきたことが背景にある。ディズニーなど大手メディアが共同展開する「Hulu(フル)」が人気を集め、ユーチューブが映画配信を始めると取りざたされているほどだ。