銀座の中国人観光客が“熱視線” メイド・イン・ジャパンの化粧品

バーバリーや三越、博品館が並ぶ銀座の中央通りは、中国人観光客の買い物スポットだ。中堅化粧品メーカー、ファンケルの「ファンケル銀座スクエア」も同様で、観光バスが横付けされ、中国人グループが次々入っていく。同社は1996年に香港に参入。中国での認知度が高い。

広東省から来た20代の女性客は、「化粧品を買ってくるよう親戚から頼まれた」と、サプリメント18袋とメーク落とし5本を購入した。金額は2万円超。同じ商品は中国でも売っているが、関税がかかるため日本の1.7倍と割高なのだ。

同店では中国人客の購入比率が売上高の6割を占める。中国人の客単価は日本人の3倍で、平均1万円を超す。中国人客が来ると棚から商品が一気になくなるため、欠品補充専用のアルバイトを雇ったくらいだ。17人のスタッフのうち中国語が話せる店員は7人。日本人スタッフも中国語の単語カードを用意し、すぐ相談に乗れるようにしている。

中国人客は06年から2ケタのペースで増加。今年2月の春節(旧暦正月)に継ぐ次の観光シーズンは10月の国慶節だ。7月からのビザ要件緩和の影響で大量の観光客来店が見込まれる。「日本人にも中国人にも満足してもらう店作り」(ファンケル)を目指し、各社とも準備に余念がないようだ。

(島田知穂 =週刊東洋経済2010年9月4日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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