ニコンが“技術力”の金看板外す決心、カメラ業界の壁が融解《新しい経営の形》

ニコンが“技術力”の金看板外す決心、カメラ業界の壁が融解《新しい経営の形》

日本を代表するブランドの一つ、ニコン。世界のプロカメラマン御用達が金看板であった同社が今、長い時間をかけ築き上げてきた誇りの象徴、“技術のニコン”というブランドイメージからの脱却に、必死で取り組もうとしている。

この転換点で指揮を執るのは、6月就任したばかりの木村眞琴社長だ。直近7年間、映像カンパニー(カメラ事業)の長を務めた後、苅谷道郎会長に重いバトンを託された。

“売る発想”を探し出せ 業界2強にも脱落の危険

10年前、社内では異色の新規事業室に所属し、ITバブルに沸く米国でもまれていた。ある日、当時カメラ事業トップに就いたばかりの苅谷氏が、ニューヨークまで会いに来た。面識こそないが、木村社長のことを「ウルサイがデキるやつ」と聞きつけての渡米。わざわざ足を運ぶ理由があった。その当時も、ニコンのカメラ事業は転換期に立たされていたのだ。技術畑を歩んできた苅谷氏は、マーケティングを経験し、少しでも“売る発想”に長けた適任者を探し、引き上げる必要に迫られていた。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT