人気再燃、プロ野球観戦は最高のエンタメだ

12球団のホームグラウンドへ行ってみた<0>

要するに長期スパンで見ると、「巨人戦のテレビ中継」が圧倒的な人気を持つ番組ではなくなった、というだけで、野球そのものを観なくなったわけではない。もともと関西では阪神戦を見ることこそが野球を観ることだったのだから、「巨人戦のテレビ中継を見なくなったから日本人は野球を観なくなった」という説は、もっぱら首都圏目線のもの言いなのだろう。

とはいえ、つい最近まで、セリーグ球団を中心に、巨人戦から入ってくる莫大な放映権収入にあぐらをかいていたのは事実。そのドル箱が厳しくなったことにより、各球団は必死になって改革をせざるをえなかった。

2005年にパリーグから始まった球団改革によって、各球団は着実に地元に根を下ろした。ローカルでのテレビ中継は、確実に二桁の視聴率を確保できる高視聴率番組であるがゆえに、地元のネットワーク各局は全国ネットの番組との調整に苦慮していると聞く。

ほぼ同一条件で各球場へ行ってみた

そんな中、プロ野球12球団の集客戦略をリサーチすべく、12球団のホーム球場全てに行ってゲームを見てくるという、一生に一度あるかないかの幸運な仕事が舞い込んだ。

今回から12回に渡り、各球団のホーム球場のリサーチレポートをお届けするわけだが、リサーチは座席の居住性を主軸に、球場の設備や飲食の充実度、地元のバックアップ体制やWebでのチケットの買いやすさなどを対象にした。

可能な限り比較条件を揃えるため、座席は4000円以内で買える内野A指定席としたが、この価格帯の内野席がない球場は4000円から近い金額の座席とした。球場によっては繁閑に応じてチケットの価格設定を変えているので、観戦日も可能な限り近い日程を選ぶようにはしたが、地理的に近い球場をはしごする日程を組んだので、結果的にお盆前と8月最終週に分かれた。

さらに、判断基準は宿命的に筆者個人の指向で決まってしまうことを想定し、予め筆者の属性を開示しておきたい。。

・本業は金融・経済記者。
・52歳既婚女子で子供なし。
・一応ライトなヤクルトファンを20年以上やっているので、比較の基準が神宮球場やヤクルトになりがち。
・とはいえチームよりも選手個人への関心の方が強く、見たい選手は全球団にいる。
・指向は判官贔屓でマニアック。人気球団よりも弱小球団、派手なスター選手よりも地味で守備がうまい選手が好き。従って大味な打撃戦よりも緊迫した投手戦の方が好き。
・ゲームがよく見えない上に体力を使うので外野席での観戦はパス、といういわゆる根性なし。

 

なお、本連載中、選手名は全て呼び捨てで統一したい。一般人にとって著名人の呼び捨てはその人物への最大級の敬意の表れである。ご本人に直接話しかけるのならともかく、一般人がプロ野球選手を語る時は当然に呼び捨てがふさわしく、「さん」つけはむしろなれなれしい。まして「氏」はありえない。以上の思想に基づく呼び捨てであることを予めお断りしておきたい。

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