学校をよくしたいに壁、疲弊する教職員つなぐ訳 フキダシプロジェクトは公教育に風穴開けるか
「今の学校は、さまざまな課題が絡み合い、子どもたちの声が聞かれていない状況になってしまっているように見える」という武田氏。「子どもたちの声が聞かれる学校をつくっていくためにも、教職員を力づけ、勇気づける必要があります。学校が子どもたちを追いつめてしまっている現実もあるのは確かですが、それはそこで働く人たちも追いつめられていることと無関係ではありません。保護者の次に子どもたちに近い存在で、本来子どもの代弁者になれるはずの教職員の思いや意見をすくい上げ、多くの人に届けることで彼らを力づけることができるし、『自分たちの声が社会に届いている』『学校はもっとよくしていける』と実感してもらうこともできる。それが子どもたちを幸せにし、よりよい学校づくりへの第一歩につながるのだと思います」

教育ファシリテーター/Demo代表
人権教育、シティズンシップ教育、民主的な学びの場づくりをテーマに、企画や研修、執筆、現場サポート、教育運動づくりに取り組む。現在の活動の中心は、全国各地での教職員研修や、国内外の教育現場を訪ねる視察ツアー「EDUTRIP」、多様な教育のあり方を体感できる教育の博覧会「エデュコレ」、立場を越えて教育について学び合うオンラインコミュニティー「エデュコレonline」。2021年9月、学校現場の声を世の中に届ける「School Voice Project」を発足。著書に『読んで旅する、日本と世界の色とりどりの教育』(教育開発研究所)がある。大阪府出身
(写真:武田氏提供)
(企画・文:長島ともこ、注記のない写真:Fast&Slow / PIXTA)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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