山際経済再生相「幽霊病床の医療機関名公表も」 ワクチン接種有無による客選別「止める権限ない」

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山際経済再生相:今の段階では考えていない。だからこそ、ワクチン・検査パッケージということを言っている。ワクチン接種と直前の検査を同等に扱うということだ。それを民間でもうまく利活用していただく。

橋下氏:行政指導はないということでいいか。

山際経済再生相:今のところは考えていない。

松山キャスター:日本も海外からの入国者、これまで停留14日間としていたのを、ワクチン接種証明があれば10日間に縮め緩和した。ビジネスマンの海外渡航もある。経済を開いていくためにさらに緩和するか。

山際経済再生相:もちろん緩和する方向で今準備をしている。

松山キャスター:10日間よりもさらに停留期間を短くするということか。

山際経済再生相:そうでなければ緩和の方向にはならない。そうなるように早急にしたい。しかし、さまざまな調整が必要で、いつまでにとはまだ言える状況ではないが、その事はしっかり考えている。

半導体不足と経済対策

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):山際大臣は「新しい資本主義実現会議」の仕切り役。経済対策についても伺う。日本の半導体不足が問題になる中、台湾の半導体製造大手TSMCが来年、熊本に新工場を建設し、2024年の生産開始を目指す。政府は数千億円規模の補助金で支援する方針を出している。

(写真:FNNプライムオンライン)

松山キャスター:先端半導体が世界的に不足する中、最先端のTSMCの工場が日本にできることがかなり注目されている。こうした先端成長分野を海外から取り込んでいくことを成長戦略として、今後、考えていくということになるのか。

山際経済再生相:はい、半導体に関してはそうとう長期な戦略を練っている。今、台湾のTSMCのパーツがどうしても必要だということで、今回このような形になった。日本は半導体製造装置や半導体製造インフラはいまも世界一だ。ただし、ブランニューではなく、少し古いものになってしまっている。それにさらに磨きをかけることにTSMCというピースが必要だということ。当然そこで終わりではない。次におそらくアメリカと組むことになる。次世代の最先端半導体を研究開発して、わが国できちんと製造できるような状況まで持って行かないと、(経済)安全保障上の問題でサプライチェーンがどこかで途切れるリスクが大きくなってくる。そういう非常に大きな絵図、戦略の中の1つ、第1歩と理解してもらえればいい。

松山キャスター:政府が技術育成基金として1,000億円規模で人工知能(AI)や量子技術、バイオ、ロボットなどの先端分野で基金創設を検討しているのは事実か。

山際経済再生相:事実だ。これから科学技術を基盤、核にして産業構造をどんどん変えていかなければ、日本経済が成長路線に乗っていくことはない。これは民と官と両方が一生懸命頑張ろうということだ。メインプレーヤーは民だ。その皆さんが十分に研究開発をしてビジネスにつなげられる環境整備を国としてきちんとサポートする。そこに予算を割く。

(写真:FNNプライムオンライン)
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