宇野郁夫・日本生命保険会長--保険経営に必要なのは長期的視点と中庸の精神

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 生命保険会社というのは、短期間で急成長することはありません。20年、30年と時間をかけて契約者を守り、信頼を築いて大きくなっていく。買収したり、合併して大きくなるのは、成長ではありません。

--変化の激しい今、保険会社のリーダーに必要な素養は。

保険会社の経営者に必要なのはリーダーとしての誠実さ、高潔さ、そして「中庸の精神」の強さではないでしょうか。保険業界は、超長期にわたって、顧客に対しての責任をまっとうしなければならないわけで、そこで一貫して変わらぬ背骨となる「精神性の高さ」を堅持していくことです。

(聞き手:木村秀哉 撮影:梅谷秀司 =週刊東洋経済2010年7月10日号)

うの・いくお
1959年3月東京大学法学部卒業、日本生命入社。86年取締役人事部長、88年常務国際金融本部長、91年専務、法人職域部・企業保険契約部担当、94年代表取締役副社長、97年代表取締役社長、2005年より現職。

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