成長は7~8月に下方シフトと米地区連銀経済報告 デルタ変異株拡大で外食、移動、観光分野が後退
米地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、米国の経済成長は7月初旬から8月末にかけて緩やかなペースへと若干、下方にシフトした。連邦準備制度理事会(FRB)が8日公表した。
ベージュブックは「経済活動が減速した主たる理由は、大半の地区での外食や移動、観光分野の後退にある。新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染増加による安全性への懸念を反映した動きだ」と指摘した。
今回のベージュブックは12地区連銀が8月30日までに集めた情報を基に、ニューヨーク連銀が作成した。
「供給の混乱やリソース不足についての懸念は広範囲に続いているが、大半の地区の事業者は短期見通しについては楽観姿勢を維持している」と分析。ただ、地区連銀の過半数はデルタ変異株のまん延が管轄地区の経済活動を後退させたと報告した。
飲食店から小売り、製造業者、建設会社に至るまで、従業員の採用と確保には多大な困難が伴っている。
ベージュブックには「労働者の需要は引き続き強まっているが、全ての地区が広範に及ぶ労働力の不足を訴えた。労働力不足が雇用を制約し、多くの場合、事業活動の妨げとなっている」と記された。
原題:Fed Says Growth Downshifted Slightly July-Aug., Cites Delta (2)(抜粋)
(第2段落の内容を追加し、第4段落以降に詳細を加えて更新します)
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著者:Olivia Rockeman、Peyton Forte
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