中国株の押し目買い投資家が同国株の処分に動く

保有も限界に達し値の戻らぬハイテク株を売却

押し目買い投資家は数カ月にわたる壊滅的な相場下落を経て、ついに中国ハイテク株を手放し始めている。

運用資産49億ドル(約5400億円)の上場投資信託(ETF)の「クレーンシェアーズCSIチャイナ・インターネット・ファンド」(ティッカーKWEB)は2日連続で資金流出となり、5週連続の資金流入の流れが途切れる方向にあることがブルームバーグの集計データに示されている。テンセント・ホールディングス(騰訊)やアリババグループなどのファンドの中心的組み入れ銘柄が中国の規制当局による幅広い締め付けで打撃を受けており、同ファンドは2月半ばの高値から60%近く下落している。

同ファンドは中国テクノロジー株急落の最悪期にあった7月に押し目買い注文を集めて1日当たりの資金流入が記録的水準に達していた。

中国当局の不確実性が同国株に打撃

しかし、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のエリック・バルチュナス氏によると、中国当局の次の動きを巡る不確実性が同国株に打撃を与え続けているため、押し目買い投資家は気力を失い始めているようだという。アーク・インベストメント・マネジメントのキャシー・ウッド氏など、かつては強気派だったマネーマネジャーも中国株エクスポージャーを処分しており、ETF投資家も追随しているようだ。

バルチュナス氏は「一部の投資家は限界に達している可能性が高い。今頃はもう相場が反転していると多くの人が考えていたと思うが、そうならなかった。正直なところ、彼らが踏みとどまっていたことには感心したが、中国は米国ではない」と指摘した。

 

原題:China Dip Buyers Finally Reach ‘Breaking Point’ After 56% Loss(抜粋)

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著者:Katie Greifeld

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