コロナ「抗体カクテル療法」有効なのに悩ましい訳 無症状者を大量検査であぶり出すのは可能なのか

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

橋下氏:それなら、黒岩さん、神奈川県のこのメッセージの出し方、もう昔のテレビマンの気概で、こんなわかりにくいこと書くな、といって、5番(「感染拡大を防止」)は消したほうがいい。2番の「医療機関を早期に受診」ということはその通りだが、「感染拡大防止」などと言ったら、特定名出さないが、他局のある番組のコメンテーターが「検査やれ、検査やれ、検査やれ」とまた言い出すから。この5番は削るよう検討してほしい。

黒岩知事:では、5を(削除するかどうか)検討する。検査をやればいいという話をしているわけではない。

松山キャスター:寺嶋さん、黒岩知事の説明だと、事前に検査キットを配って、ちょっとでも症状がある人は体温計のように使ってすぐ医療機関を受診できるようにということが主目的のようだが、これは機能すると考えるか。

周囲の状況によっては症状がなくても使う

(写真:FNNプライムオンライン)

寺嶋氏:使い方次第によっては、機能すると思う。ひとつは体調が少し悪いときに早期発見につなげると。ただし、陰性であっても安心せずにやはり医療機関を受診するということも大事だ。感染拡大防止に関しては、早期に抗原検査で陽性とわかったら自己の行動もその時点で控えるし、家族も注意するし、早く受診する。もう一つは、やはり症状がなくても、例えば家族に体調不良者が出た、家族に陽性者が出たというとき、やはり同居の家族、友人、知人などに(検査キットを)使うことも(よい)。ただ単に何もない日にやるのではなく、周囲の状況によっては症状がなくても使うということも感染拡大防止につながる可能性はある。

橋下氏:感染症の専門家、政治行政の感覚と国民の感覚は違う。症状がないのに積極的に検査をやって、陽性になることを求める人は少ない。陽性になったら仕事が止まってしまうから。だから無症状の場合にはできる限り陽性になりたくない。仮に調べたとしても、陽性だということを言う人も少ないだろうし、無症状の人が僕も含めて定期的に検査やっているかと言えば、検査やっていないから。やはり症状がある人が検査をやることが前提であり、黒岩知事が言うように無症状の人まであぶりだすことは検査では不可能だということをはっきり言わないと、一部識者、一部コメンテーターはいまだに(「検査しろ、検査しろ」と)言っているから。

黒岩知事:私もその通りだと思う。無症状の人が(抗原検査を)やろうとすると全員にやらなければいけなくなる。皆、ほとんどの人は無症状なのだから。だから、自分で異変を感じた人がやるということ。そこに集中的にやる。われわれがやるのではなく、本人が体温計を計るように自分でチェックする。この流れを作りたい。

橋下氏:まさにそういう発信をしてほしい。あるコメンテーターに対しても。

黒岩知事:(笑)

FNNプライムオンライン「日曜報道 THE PRIME」 の関連記事
厚労省「抗体カクテル」薬を承認 軽症・中等症向け
緊急事態宣言 4府県に発令 東京・沖縄 8月31日まで延長
「経験したことのない爆発的感染」東京で2日連続3000人超の新規感染者 入院できず亡くなる人を防ぐには?

FNNプライムオンライン

FNNプライムオンラインは「テレビとの新しい付き合い方」ができるメディア。フジテレビ系FNN28局が総力を挙げ、これまでのテレビやニュースの枠を超えた記事・動画・ライブ配信・最新ニュースなどのコンテンツをお届けしています。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事