東大生断言!頭いい人ほど「頑張る」と言わない訳 「時間さえかければ結果が出る」なんて論外

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2つ目は「目的」の落とし穴です。例えば、僕のところには「どうすればテストでいい点数が取れますか」という質問をする学生が多く訪れます。そしてその全員に僕はこう聞いています。

「じゃあ、そのいい点っていうのは、君の中で何点のこと?」

生徒はたいていこの質問には答えられません。「え? うーん……」と悩みこんでしまいます。

「いい点取れればいいな」と思っているかもしれませんが、その「いい点」が何点なのかを考えずに勉強している人って多いですよね。ダラダラした勉強になってしまっている人は、どの科目のどの分野のどの問題で何点取るのか明確になっていないから、努力しようとしてもそれがなかなかうまくいかないのです。

きちんと目的を持って時間を使う

東大生は、しっかりゴールを見据えた努力をします。「今日は数学のこの問題を解けるようになろう」「今日は生物のこの知識をちゃんと仕入れられるようにしよう」と、目的を持って時間を使います。ゴールが見えているからこそ、そのための努力を効率的に無駄なく実践できるわけです。

『東大式時間術』(扶桑社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

おすすめなのは、最初に「これができればOK」という目的をしっかりと設定し、文字で言語化しておくというやり方です。「今日は英単語100個覚える!」「記事を3本仕上げる!」のように、きちんと数字が含まれていて具体的なゴールを設定し、そのための努力を組み立てられるようにしていくのです。

なんとなくではなく、言語化して文字にしておくのがみそです。言語化しておくと、終わりが見えやすくなります。「今日はこれをやれば終わり!」という、ゲームでいうところのゲームクリアの条件をしっかりと設定しておくことができるようになるのです。

クリア条件のわからないゲームをプレイしていても、いつ終わるのかわからず、ただだらだらと時間だけを浪費してしまうことになります。

いかがでしょうか。僕たちは、「頑張っている時間」で自分の努力をはかりたくなってしまいます。「これだけ頑張っている時間があるのだから」と言って、結果が出ることだろうと期待してしまいがちです。

でもそれって、意味がないんですよね。頑張ること自体には何にも意味がなくて、いかに目的に向かって合理的に、本気で努力を積み上げていける時間があるのか、ということが結果につながっていきます。意味のない努力をせず、最小限の努力で結果が出せるようになりたいものですね。

布施川 天馬 現役東大生

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ふせがわ てんま / Tenma Fusegawa

1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を余儀なくされる。金銭的、地理的な事情から、無理なく進学可能な大学である東大進学を志すようになる。

高校3年生まで吹奏楽部の活動や生徒会長としての活動をこなすが、自主学習の習慣をほぼつけないままに受験生となってしまう。予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。

現在は、自身の勉強法を全国に広めるための「リアルドラゴン桜プロジェクト」を推進。また、全国の子供たちを対象に無料で勉強を教えるYouTubeチャンネル「スマホ学園」にて授業を行う。

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