「睡眠の質が低い人」が知らない枕の正しい選び方 柔らかすぎる枕は体に痛みが生じる原因にも

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枕選びのポイントは、高さと硬さの2点です。まず枕の高さは、実際に頭をのせて寝たときに、あごの下の皮膚にシワができるときは高すぎで、同じ部分がつっぱってしまうときは低すぎです。

『睡眠は1分で深くなる! ──誰でもできるかんたん熟睡法』より

枕がちょうどいい高さのときは、あごの下の皮膚にシワが寄らず、つっぱり感もありません。あごの下の皮膚にシワが寄らないことを手鏡で見るか、家族に見てもらって確認してみてください。

寝具店によっては、猫背などの悪い姿勢のまま首の高さを測定して、その高さに合う枕をオーダーメイドすることもありますが、その方法は誤っているといえます。また、枕の高さは敷布団の硬さの影響も受けます。

手で押しても沈み込まない硬めの敷布団の場合は、測定した高さよりもやや低めの、手が沈み込む柔らかい敷布団の場合は、やや高めの枕を選びましょう。

理想的な枕の硬さとは?

枕の硬さについては、柔らかいものよりもやや硬めのものがオススメです。

『睡眠は1分で深くなる! ──誰でもできるかんたん熟睡法』(自由国民社)書影をクリックすると、アマゾンのサイトへジャンプします

柔らかい枕は、頭をのせたときにふんわり包み込むような心地よさを感じますが、睡眠中に寝返りを打ちにくくなり、同じ姿勢のまま眠る時間が長くなるので、肩や首、腰など体の節々に痛みを生じる原因にもなります。

比較して、やや硬めの枕の場合は、頭をのせたときに馴染まないような違和感を覚える人が少なくありませんが、自然に正しい寝姿勢へと導かれて、就寝中に寝返りしやすくなります。

的確に寝返りが打てることで、体の一部に負担が集中することがなく、ぐっすりと快適に眠れて睡眠の質が向上します。

大郷 卓也 健康睡眠アドバイザー

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おおごう たくや / Takuya Ogo

中学生の時、原因不明の特定疾患、突発性血小板減少性紫斑病(とっぱつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)になり、長年にわたる闘病生活を経験。睡眠の質を高め、「ぐっすり眠る」ことによって、病を完治させる。東京布団技術学院で布団の国家資格を取得し、家業である明治から続く布団屋(ねむり家)を店長として継ぐ。そこで多くの人がしっかり眠れていないことを実感し、医師やカウンセラーなどと「ぐっすり眠る会」を設立。大切な眠りについての講演会を、学校や行政、法人や各種団体などで開催し、心と体を真から癒す眠り方についての知識を広める活動をしている。

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