バンコクへ片道9900円!空の旅に大激震 エアアジアXが仕掛ける価格破壊

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エアアジアXが7月7日に発表した、日本とタイを結ぶ路線の価格は衝撃的なものだった(中央がオスマンラニCEO)

バンコク、チェンマイ、プーケット――。東南アジアの中心に位置し、「ほほ笑みの国」とも呼ばれるタイ。近年はビジネスや観光の面で、日本との結びつきが強まっている。その両国間の往来が、一層活発になっていきそうだ。背中を押すのは、航空券の価格破壊である。

東南アジア最大級の格安航空会社(LCC)、エアアジアグループは9月1日から、日本の成田国際空港と関西国際空港を、それぞれタイの首都であるバンコク(ドンムアン空港)と直行便で結ぶ新路線を就航する。いずれも中長距離ブランドの「エアアジアX」で成田発着が週7便、関空発着が週5便の運航となる。日本―タイ線にLCCが就航するのは初めてだ。

運賃は従来の半額以下

目を引くのは、LCCならではの圧倒的な価格の安さ。7月13日までにオンラインで予約すれば、成田、関空発のいずれもエコノミークラスは片道9900円(2990タイバーツ)、ビジネスクラスでも片道3万8000円(9990タイバーツ)のキャンペーン運賃で航空券が買える(諸税や燃油サーチャージ込み)。ただし、キャンペーンのため、この運賃が適用される旅行期間は2014年9月1日~2015年7月31日に限られる。

往復だとエコノミーは2万円、ビジネスでも8万円を切る計算。キャンペーン運賃は「通常から30~50%低い価格を提示している」とエアアジアXのアズラン・オスマンラニCEO(最高経営責任者)は言う。仮に5割増しで計算すると、通常運賃はエコノミーだと往復3万円台、ビジネスは同11万円台となる。

これがどのくらい安いのか。日本の航空会社で同じく東京―バンコク線を運航する、日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の運賃を調べてみた。7月11日時点のネット検索で見ると、運賃と諸税、燃油サーチャージを含めて、エコノミークラスでも往復で8万円前後の料金が必要となる(9月1日出発、5日到着の場合)。

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