朝からパッと目覚めて仕事ができる3つの習慣 「新社会人」が知っておきたいコンディション術

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結論から言いますと血糖値は「緩やかに上げ、緩やかに下がるようにする」が鉄則です。

血糖値が上がると、テンションが少し高くなります。しかしその反動は必ずやってきます。インスリンというホルモンが、血糖値を下げようとするからです。

つまり、もし急激に血糖値を高くしてしまうと、そのあと急激に下がってしまうのです。この急な上昇下降を「血糖値スパイク」と呼びます。

「朝一から全力で仕事ができるように」と思って食べた朝食が、裏目に出て、午前中の眠気を誘う原因になることがあるのです。

だから、もし朝食を食べるにしても、なるべく血糖値を急上昇させないように注意する必要があります。

毎日朝から甘いもの、つまり糖分が多いものを食べている人は意外に多いようです。

たとえば菓子パンなどはわかりやすい例ですが、普通のパンにも高い糖質が含まれています。「ジャムやマーガリンをつけていないから平気」というわけではありません。

また、「甘い食べ物」だと思っている人は少ないかもしれませんが、白米にも多くの糖質が含まれています。「白米の朝ご飯」はなんだか健康的に見えますが、適量にしておかないと、血糖値を高めてしまうことは覚えておきましょう。少なくとも「朝、白いご飯を食べないと元気が出ない」という思い込みは消し去りましょう。身体が欲しているなら食べてもいいですが、食べなくてもまったく問題ありません。

私は、朝ご飯を食べないことも多いのですが、食べるのであれば、おみそ汁や野菜などの食物繊維など、腸内環境を整えられるものを食べるようにしています。

おみそ汁は、豆腐、なめこ、ナスなど。野菜はトマト、白菜、レタス、アボカドなど。また、これに納豆を加えたりもします。植物性乳酸菌が多く含まれる漬け物も、腸内環境を整えてくれるのでいいでしょう。

これらは糖分が比較的少なく、朝から血糖値を高くすることを防ぐことができます。腸脳相関という言葉もあるくらい、腸内環境が脳に及ぼす影響は確認されています。

脳のコンディションを整えるうえで、食べ物の選択力をつけるのは必須です。

首筋に熱いシャワーをかける

朝、熱いシャワーや熱いお風呂に入ることで、一気に目を覚ます方法は、よく知られています。とりわけ、首筋に熱めのシャワーをかけると、副交感神経優位だったリラックス状態から、一気に交感神経優位にすることができます。

交感神経は覚醒時に強まります。たとえば運動するときには優位になるわけですが、このスイッチを自ら切り替えるのです。

すぐに脳や身体を目覚めさせたい。朝一番にプレゼンテーションがあるなど、今日は朝からテンションを上げないといけない。こんなときには、ぜひ「朝シャワー」を活用しましょう。

ほかにも寝起きにストレッチをするなどが効果的ですが、まずは手軽にできるこの3つから毎朝心がけるようにしてみてください。

平井 孝幸 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)CHO室室長代理、東京大学医学部附属病院22世紀医療センター研究員

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ひらい たかゆき / Takayuki Hirai

東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、ゴルフ事業で起業。2011年DeNA入社。2015年従業員の健康サポートを始める。2016年健康経営の専門部署CHO室を立ち上げる。2019年同社での取り組みが経済産業省と東京証券取引所から評価され、健康経営銘柄を獲得。翌年も連続して獲得する。2018年DBJ(日本政策投資銀行)健康経営格付アドバイザリーボード、PGA(日本プロゴルフ協会)経営戦略委員会アドバイザー等を歴任。

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