元テレビマンが「さんま」の流儀から学んだこと 「努力が報われない人」に共通する残念な法則

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逆に成功しているタレントさんに共通すること。それは大きくわけて3つあります。

・他人のアドバイスには素直に従う
・人が面白いと言ったもの、作品をすぐに見る
・自分の好きなことをベースに仕事をしている

とくに「好きなことをベースに仕事をしている」は、成功の必須条件。売れた、人気が出た、成功したから「好きなこと」ができるわけではありません。成功している人の多くは、好きなことだけをやって生きています。

なぜ、それが可能なのでしょうか。

明石家さんまの仕事流儀

僕は大学を卒業した後、約20年間東京放送(TBSテレビ)に在籍し、『さんまのスーパーからくりTV』でディレクターに昇格、さらにチーフディレクターとして『中居正広の金曜日のスマたちへ』(『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』)を立ち上げました。

ほかにも数々の番組や映画でさまざまな経験をさせてもらい、明石家さんまさん、いとうせいこうさん、水道橋博士さん、ユースケ・サンタマリアさん、キングコングの西野亮廣さんなど、たくさんの魅力的な方々と会ってきました。そんな中で、僕はある結論にたどり着きました。それは「成功している人の多くは、好きなことだけやって生きている」ということです。

さんまさんは、どんなテレビの企画でもおもしろがって、好きなことにします。彼は、あるラジオ番組で、「努力は報われる」と言った女性アイドルに対して「努力は報われる、と思う人はダメ。努力を努力だと思っている人は、大体間違い。好きだからやっているだけよ、で終わっておいたほうがいい」とコメントし、努力することよりも、好きになることの大切さを説いていました。

仕事を通じて好きなことが増えていったり、仕事自体を好きになったりすると、以下のような、いい循環が生まれます。

・仕事が楽しいので、前向きに取り組める
・前向きに取り組めるので、経験や知識が身につきやすい
・いろいろなアイデアが浮かびやすいので、仕事で成功しやすい

さらに、成功体験は、人を大きく成長させます。達成感、充実感は自信を養い、自信は行動力を生み出すので、一度成功体験を味わうと、その後、成功までの時間はより短くなっていくでしょう。つまり、好きなことが増えたり、仕事が「好きなこと」になったりすることで、人は成長でき、成功しやすくなるのです。

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