草なぎ剛が語る「終わりの美学」を演じる意義 徳川慶喜だけではない全ての人に通ずるテーマ

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──撮影中は、被災者から話を聞き、一緒に食事をとる機会も多かった。

草なぎ:牡蠣(かき)の養殖が盛んな町で、炊き出しとかもしてくださって。被災地の方からすれば、軽々しく話したくないことも当然あると思うんですけど、すごく温かく迎えていただきました。僕自身、東京にいると気づけなかった発見も多くあって、今回のドラマに参加できて本当によかったです。このドラマがもう一度日本中の皆さんが震災について振り返るきっかけになってくれたらいいなと思っています。

「無意識にやっていること」を見直したい

──震災から今年で10年が経つ。自身にとっても環境の変化が訪れた10年だった。だが、今年の抱負として掲げたのは、意外にも「習慣」の2文字だ。

草なぎ:YouTubeでも話したんですけど、愛犬に与えていた食事の量が少なすぎたことが最近判明しまして……。成長や年齢に合わせて量を調節しないといけないんですけど、最初にプロのトレーナーに指示された量を与えていれば大丈夫だって思い込んでいたから、犬の体がやせてきていることに気づかなかったんです。そのとき「習慣ってこわいなあ」って思ったんです。

──「コロナ禍で状況がめまぐるしく変化する今だからこそ、習慣を見直して大切にしたい」と話した。

草なぎ:自分のことでも、状況をしっかり確認せずに思い込みでやってしまっていることって、意外にたくさんあるんじゃないかなって思ったの。人生って、ある意味、「無意識にやっていること」の積み重ねじゃないですか。食事にしても、睡眠にしても。それをこの機会にひとつひとつ見直したいなって思ったんです。

無意識にやっている習慣をよりよくすることで、大きなことをやろうとしないでも、暮らしの幸福度を上げていけるんじゃないかなって思います。

(ライター・澤田憲)

※AERA 2021年3月8日号

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