「影響力のない人」がわかっていない2つの原則 人によって説得力に差が生まれてしまう理由
草花を育てるとき、土を耕してから種を蒔くように、誰かに影響力を及ぼす人になるためには準備が必要です。
2つのたとえ話のまとめとして、あなたに質問したいと思います。
①バフェットにあって、証券会社の若い営業担当にないものは?
②同じ「どうした? いつでも相談に乗るからね」「困っていることがあったら、言ってね」という言葉が胸に響いたり、響かなかったりするのはなぜ?
実はここに「影響力」を理解し、使いこなしていくための2つの原則が隠されています。それは「信用」と「関係性」です。
聞き手に信用され、相手と深く関係する話ができる話し手は信頼されます。すると、聞き手本人、聞き手のいるグループに影響力を発揮することができるのです。
つまり、影響力のある人は、聞き手にとって「信用できる話し手となる方法」を知っていて、聞き手に「この話は自分に関係があると思わせる術」を持っているのです。
短い時間でも「信用」を得るためには
では、家族でも長年の友達でもない相手との間に、短時間で「信用」を築くためにはどうしたらよいのでしょうか。いくつかテクニックがありますが、ここでは聞き手に自信を与え、行動を起こしやすくさせる「ストレングス」というテクニックを紹介しましょう。
影響力のある人はいつの間にか周囲の人を巻き込み、味方にし、動かしていきます。この巻き込む力を支えているのが、「ストレングス」です。
人を動かす秘訣は、自ら行動したくなる気持ちを起こさせること。自ら動いてもらうために必要なのは、命令口調での指示や脅しではありません。人は誰かに認められ、求められていると感じたとき、行動を起こします。
そこで、影響力のある人たちは聞き手に自信を持たせるステップを踏み、「私は力にあふれている、行動力がある、能力がある、チャンスがある」といった感覚を持たせ、行動を後押ししているのです。