2014年にBtoCのクラウドが完成する--『クラウド時代と〈クール革命〉』を書いた角川歴彦氏(角川グループホールディングス会長兼CEO)に聞く

2014年にBtoCのクラウドが完成する--『クラウド時代と〈クール革命〉』を書いた角川歴彦氏(角川グループホールディングス会長兼CEO)に聞く

クラウド・コンピューティングによって、2014年にはコンテンツ大統合時代がやってくる--。情報産業最前線において、ユーチューブとの電撃的提携、ネット法推進、東雲(しののめ)計画などで、「悪者視」される現役経営者の「近未来予想」が反響を呼んでいる。

--発売前にホームページで、期間限定の全文無料公開をしました。

アマゾンやグーグルでやってみようと、まず考えた。アマゾンは全文の読み取りができないと断られ、グーグルには時間がかかるといわれた。それなら角川のホームページでやろうと。それで十分だった。

3万1000のアクセスがあり、うち2万4000のストリーミングだった。新聞広告を打つ前にこれだけネットで支持された。この本は、はやりの「納得本」に比べて、敷居が高いといわれたが、自ら着想してフリーにして、その敷居の高さを克服した。アマゾンで本の予約が1位になったときもある。

--クラウドとクール、どのような結び付きですか。

これは笑い話になってしまうが、人の本についてはすごくタイトル付けが明快なのに、自分の本は題を付けるのに迷いに迷った。恥ずかしいぐらい候補があって、やっとこれに落ち着いた。

クラウド・コンピューティングは、個人用BtoCサービスと企業向けBtoBサービスとに分かれている。BtoCのクラウドがクール革命を引き出せる技術基盤であり、クラウドとクールの二つを並べる意味があると思った。

クール革命だけの展開では、大衆が変わった、大衆が利口になった、そういう記述だけで終わってしまう。クラウドによって、大衆は無名の個人からリアルタイムの巨大なメディアになった。それをくみ取ってビジネスが構築できる。だから「クラウド時代とクール革命」となる。

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