反社会勢力に交渉委託 スルガコーポの大罪 なくならぬ裏社会と企業の癒着

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反社会勢力に交渉委託 スルガコーポの大罪

警視庁は4日、違法な立ち退き交渉を行っていた弁護士法違反の容疑で、不動産業者「光誉実業」(大阪市)の社長らを逮捕した。同社に業務を委託していたのは、急成長中の不動産企業、スルガコーポレーションだった。

事件の舞台となったのは東京都千代田区内のビル。スルガ社は2005年9月に物件を取得すると、光誉実業に立ち退き交渉を業務委託。仮装売買契約書を作成するなど強引な交渉が行われ、約8カ月間でテナントは退去、スルガ社は昨年7月に365億円の高値で転売に成功した。

スルガ社が光誉実業と取引を始めたのは03年。東京・道玄坂のビルを手始めに計5物件で交渉を依頼。「大阪流の熱意ある会社」との評価だった。が、昨年6月に銀行から「暴力団のフロント企業」との情報が伝わり、年末までに光誉実業との取引を解消。
問題の物件でも相当額の資金が山口組系暴力団に流れた疑いがある。「結果的に反社会勢力と関係を持ってしまった」とスルガ社は“過失”を強調。が、光誉実業社長は12年前にも地上げの嫌がらせ行為で逮捕歴がある。少し調べれば問題企業とわかったはずだ。

この数年の不動産業界は異常。先の道玄坂物件はスルガ社の売却後、わずか7カ月で再転売、その差益は67億円にも上った。が、REIT指数の下落など、バブルは破裂。昨年には大証2部の平和奥田が絡む地上げが刑事事件化した。バブル後に不祥事が次々と表面化するのは、15年ほど前に見た光景と似てきた。
(高橋篤史記者 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済3月15日号)

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