iPadで出版はどう変わるか--救世主か、あるいは…

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 その際、出版社にとって問題になるのは他のジャンルのコンテンツとの競合だという。「iPadはキンドルと異なり、単なる書店ではない。映画館でもあり、テレビでもあり、ゲームセンター、ウェブブラウザ、ジュークボックス、チャットルームなどの役割も果たす。出版社は他のコンテンツやサービスに負けないよう、ユーザーを惹き付ける努力をしなければならない」。

今年の販売台数は600万機との予測も

ゴールドマン・サックスは今年のiPadの販売台数を600万機と予測する。

ウェブ企業ベンチャービート社の首席ライターでゲームに詳しいディーン・タカハシ氏は「今年だけで400万~500万機が売れるだろう」と言う。「iPadにカメラを付けるなどハードの改良を加え、ユニークな特性を持つゲームを充実させれば、さらに売れるはずだ」。

iPadを含むタブレット端末の世界販売台数は2010年で1200万台、12年で1800万台になるとの予測も出ている。もちろん「世界で年間3億台売れるパソコン市場の中ではニッチ」(マイクロソフト日本法人の勝俣喜一朗・業務執行役員)。

そのニッチ市場を、iPadが牽引していくことになりそうだ。
(週刊東洋経済2010年3月27日号)

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