年末年始こそ実践!「スマホ断ち」の正しい方法 暗いニュースに心を奪われている場合ではない

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インターネットの利用が何もかも悪いわけではない。例えばビデオ会議アプリで授業を受けている学生はたくさんいる。だからまず第1段階として、心身に悪い影響を与えるのはどんな場合なのか見定めよう。ニュースを読むとか、ツイッターやフェイスブックをだらだら見ることが該当するかもしれない。続く第2段階は、心身に悪いコンテンツを見たり読んだりするのを最低限に抑えるための現実的な計画を立てることだ。

まずは「週末のニュースを読む時間は1日に20分まで」といった、無理のない目標を立ててみよう。それが実現可能だという手応えを感じたら、時間をもっと短くして、毎日の目標にしよう。繰り返すことで新しい習慣として定着するはずだ。

ネットを見る時間は「お楽しみ」に

だが言うは易く行うは難し。そう語るのは、神経科学の専門家で『集中できない心――ハイテク世界における古代の脳』の共著者でもあるアダム・ガザリーだ。そこでガザリーは、ネットサーフィンから休憩までありとあらゆる行動を、カレンダーに予定として書き込むようアドバイスする。そうすれば1日の行動の骨組みができてくる。

例えば午前8時から10分間を、ニュースを読む時間に、そして午後1時から20分を、エアロバイクをこぐ時間に設定するとしよう。こいでいる間にスマホを手に取りたい誘惑に駆られたとしても、今ネットを見たら運動するための時間が犠牲になってしまうと気づくはずだ。

何より大事なのは、ネットを見る時間はたまのお楽しみとしてもらえるキャンディーのようなものだと心得ることだ。休憩時間だと考えてはならない。ネットを見てもリラックスするどころかその逆になりかねないからだ。

「休憩と言ってもいろいろある」とガザリーは言う。「休憩時間にソーシャルメディアやニュース番組を見に行ったりすれば、なかなか抜け出せなくなるだろう」。

夜間にスマホを充電するにしても、眠っているそばでやる必要はない。トウェンギによれば、寝室にスマホを持ち込むと眠りの質が悪くなることを示す研究はいくつもある。

スマホはさまざまな形で私たちの睡眠に悪い影響を与える。スマホが発するブルーライトのせいで、実際には夜なのに脳が昼間だと勘違いしてしまったり、ネットのコンテンツ(特にニュース)が心理的な刺激となって眠れなくなってしまったり……。

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