知っておきたい「駅非常ボタン」押すとどうなる トラブル時に取るべき対策をJR東日本に聞いた

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――次にホームからの落とし物についてお聞きします。落とし物を拾おうとしての転落や、拾うために線路に降りるというケースもあると思います。注意すべき点はありますか。

物を落とさないようご注意いただきたいですし、落とし物をした場合は駅係員が対応しますので、絶対に線路に降りないようにお願いします。

――ホームから降りて探しに行く人はいるのですか?

線路に降りて落し物を取ろうとしたお客さまを見た周囲のお客さまが非常停止ボタンを押すこともあります。自分で落とし物を取りに行く行動は非常に危険ですから、絶対にやめてください。

――ほかに、お客さまの問題行動はありますか。

JR東日本鉄道事業本部安全企画部安全システムグループの松村明彦課長(筆者撮影)

酔ったお客さまがホーム上で騒いだりホームから線路に吐いたり、ホーム先端でうずくまったりすることがあります。吐いてしまうこと自体は生理現象ですからやむをえないのですが、線路に近づくと列車にぶつかる危険があるので、避けてください。

また、酔った後にホーム上で寝てしまうお客さまがいます。安全な場所に移動していただくお願いをすることがあります。

――冬に屋外で寝ると命に関わるかもしれませんから問題ですね。ホーム上でのトラブル発生時は駅係員だけが対応するのですか。清掃スタッフや売店の店員さんに声をかけてもいいのですか。

駅で働く方がお客さまの報告を受けて非常停止ボタンを押して、駅係員を呼びに行くよりも、お客さまに直接非常停止ボタンを押していただくほうが、緊急事態に間に合う可能性が高くなりますので、お客さまの判断でボタンを押していただければと思います。

駅でのスマホ使用は注意が必要

――そのほかに利用者に伝えたいことは。

視覚障害のお客さまがホーム上から転落して亡くなられる事故を防ぎたいです。

――私は視覚障害者ガイドヘルパーなので、白いつえを持っている人は視覚障害者だと認識していますが、一般の人は、歩行をサポートするためにつえを使っている人と区別しない可能性も感じますね。

そうですね。特に、ホーム上の黄色いブロックの上でお客さまが立ち止まると、視覚障害者のお客さまはその人を避けようとして、線路側に回避して、その結果転落してしまうことがあります。歩きスマホは問題という話がありましたが、このケースは立ち止まってスマホを触っていても発生しますので、注意してください。

――最後に新型コロナウィルスの影響についてですが、事故やお客様の動向は変化していますか。

 4~5月は緊急事態宣言のためか、事故が非常に減りました。しかし、10月くらいから元に戻っている傾向を見せていますので、注意が必要だと思います。

安藤 昌季 乗り物ライター

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あんどう・まさき / Masaki Andou

1973年、東京都生まれ。編集プロダクション「スタジオサウスサンド」代表で、通勤電車の座席から寝台まで広く関心を持つ「座席鉄」。「鉄道ぴあ」「旅と鉄道」「AERA.dot」「週刊日本刀」などで、乗り物・歴史関係の執筆を広く手掛けるほか、鉄道キャラクター企画、ゲームデザイン、イベント主催なども。著書は「教えてあげる諸葛孔明」(角川ソフィア文庫)、「夢の新幹線 ものしり学習帳」(玄光社)「日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き」(天夢人)

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