速報!株価出遅れの「高配当株」ランキング 「会社四季報プロ500」では高利回り銘柄に注目

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この下げに拍車をかけたのが、親会社のソフトバンクグループ(SBG)による株式売り出し。SBGによる売り出し価格は1204.5円としたことで、株価は上場来安値を更新してしまった。需給面の不安は後退したが、携帯料金の値下げ圧力は依然強く、株価の戻りも鈍いなかで、配当利回りが6%を超す高水準が続いている。

もちろん、菅政権による苛烈な値下げ要求を嫌って通信各社の株価は低迷が続く。株価が急落したNTTドコモは親会社のNTTがTOBを実施、12月25日で上場廃止となる。また、今期19期連続増配が見込まれるKDDIも株価が冴えず、4%を超す利回りが続く。

連続増配でも株価が低迷している銘柄では、KDDIの子会社の沖縄セルラー電話も19期連続増配。配当利回りも3%以上だ。親子上場という切り口もあり、株価は上昇基調にあるが、それでも増配ペースに株価が追いついていない格好だ。

同様のケースが連続増配の多いリース業界。三菱UFJリースは航空機リースの不振で今期は減益見通しながら22期連続増配を計画。利回りは5%を超す。芙蓉総合リースも連続増配ながら3%以上の利回りとなる。

過熱感とは無縁の高配当銘柄

今年8月に著名投資家のウォーレン・バフェット氏による買いで注目を集めた総合商社も依然、割安サインを点灯し続けている。

利回りが5%を超すのが三菱商事。増配を続けており、今期も1株当たり配当額を132円から134円へ引き上げる。今期は持ち分法適用会社の三菱自動車の赤字もあり、最終益は大きく後退するが、配当性向が100%近くに達しても増配は守る意向だ。三井物産も配当維持方針。こちらは利回り4%台。丸紅も3%台の高利回りが続く。

ほかに好業績が続いて高利回りなのが貴金属リサイクルのアサヒホールディングス。増益、増配を続け、配当性向は5割を超す。ただ、7月末に動意づいた株価は足元上昇が一服。上値の重い展開となっている。ただ、4.5%を上回る高利回りが下支えし、下値も堅そうだ。

足元、過熱感もみえたバリュー株の反発は一服しているが、高利回り銘柄をみれば、過熱感と無縁の銘柄も多い。業績不振の銘柄などは減配リスクにも注意が必要だが、今後の物色の対象になりうる銘柄群といえるだろう。

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