「赤いiPhone購入」がコロナ対策支援になるワケ

アフリカ地域での戦いとそこから得られる学び

2021年6月30日までの期間、製品販売の売り上げから得られる収益の100%がエイズ撲滅のために寄付される、赤色のPRODUCT(RED)製品群(画像:アップル公式サイトより)

みなさんは、アップルストアで赤いiPhoneやケース、赤いApple Watchやバンドを購入すると、その売り上げの一部がエイズ撲滅のために寄付されることをご存じだろうか。

アップルは12月1日の国際エイズデーで、これまでの成果と、現在進行形の新型コロナウイルス対策への支援を紹介し、さらなる協力を訴えた。アップルで今年、ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントに昇格したグレッグ・ジョズウィアック氏は、取材に対し次のようにコメントした。

「初となるApple Watchや、iPhone 12・iPhone 12 miniなど、これまでにない多数のPRODUCT(RED)製品とアクセサリーを取り揃えることができました。14年間にわたる(RED)との協力を誇りに思いますし、顧客に対して、HIV/AIDS蔓延防止をサポートするよいインパクトを作る機会を提供できることを、うれしく思います。今年は、多くの地域でHIV/AIDSと同時に、新型コロナウイルスとの戦いに向き合っています。PRODUCT(RED)製品購入によって、双方のパンデミックと戦うグローバルファンドをサポートできることを誇りに思います」(グレッグ・ジョズウィアック氏)

14年間に「2億5000万ドル」の資金を寄付

アップルは2006年から、サハラ砂漠以南のアフリカにおけるHIV/AIDSの蔓延に終止符を打つ目的に賛同し、(RED)グローバルファンドと提携して支援してきた。14年間に、実に2億5000万ドルもの資金を寄付し、1080万人以上の地域住民に対してのケアやサポートの提供、1億6700万回以上のHIV検査の実施、1380万人に対する抗レトロウイルス薬を用いた治療を継続的に提供してきた。

iPodやiPhone、Apple Watchといった毎日持ち歩く製品、それらのアクセサリーなどに、赤いカラーバリエーションを用意し、身につけてもらうことで、エイズ撲滅に向けた取り組みを日常的に認知してもらう取り組みを続けている。また近年は、エイズデーからの1週間、アップル直営店で「Apple Pay」を用いて購入すると、1件につき1ドルを寄付する取り組みも行ってきた。

2020年の国際エイズデーで、アップルはその取り組みを強化した。2021年6月30日までの期間、赤いカラーリングのPRODUCT(RED)製品の販売から得られる収益のすべてを、グローバルファンドに寄付することを発表したのだ。

その理由は、新型コロナウイルスである。

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