不登校→声優志望だった私が見つけた新しい道 通信制高校で挑んでみてわかったこと

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これまで声優を目指すなかで、実際に芸能事務所の声優オーディションで最終選考に残ったこともあったので、別の道を選択することはもったいない気持ちもありました。

人は選び直すこともできる(イラスト:不登校新聞)

でも、人は選び直すこともできるんです。「声優しかないと思ってがむしゃらに走ってきたけれど、私にも別の道があるのかもしれない」、そう思って、高校3年生からイラストのコースに移ることにしました。

イラストのコースは締め切りさえ守れば自分でスケジュールを組むことができるので、自分のペースで進めていくことができます。

まわりに合わせて無理しなくてもいいと気づいてからは、「死にたい」という気持ちも、しだいに消えていきました。

――その後は?

声優などのキラキラした芸能業界にかぎらず、表舞台に立つ人を裏で支えるような仕事をしたいと思いました。

高校生のときも人からよく相談されることがあって、その人を支えたり、その人の役に立ったりすることが、うれしかったんですね。

だから「人を支える仕事に私の活かしどころがあるのかもしれない」と。いつしかそうした思いが、声優にあこがれていたころと同じように、私の夢となっていました。

今思えば、高校生という早い段階で自分に合った将来像を見つけられたのは、よかったのかもしれません。

裏方の仕事を志して、まずはITの専門学校に入りましたが、そこはカリキュラムに対して不信感があったので、ほしい資格だけ取って中退しちゃいました。

今は事務職に就きたいと思い、必要なスキルを学びながら求職中です。

親御さんに伝えたいこと

最後に『不登校新聞』の読者さんにどうしても伝えたいことがあります。それは「子どもの夢がどのようなものでも、親御さんは応援してあげてほしい」ということです。

私は夢が原動力でした。そのおかげで、声優の夢に向かって必死でがんばってこれたんです。

その夢がかなわないと自覚していく過程はとてもつらいものでした。でも「裏方の仕事につく」という新しい夢が私を再び立ち上がらせてくれたのです。

心が折れる体験やしんどいこともたくさんありましたが、おかげで私は自分の生きる道を変えることができたんです。「何度挫折しても、やり直すことはできる」と、私は自分の人生を通して実感しています。

だから、親御さんから見てお子さんの夢がどんなに実現が難しいと思えるものでも、その夢にチャレンジすることを応援してあげてほしいんです。

もし夢がかなわなくても人生が終わることはないし、別の夢が見つかることもありますから。

――ありがとうございました。

(聞き手・編集、伊藤歩・茂手木涼岳)

(注)1968年に起こった拳銃を使用した連続殺人事件。永山死刑囚は逮捕以前から恵まれない家庭環境やいじめにより自殺願望があり、当初の裁判では死刑を望んでいた。
 

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不登校新聞

日本で唯一の不登校専門紙です。不登校新聞の特徴は、不登校・ひきこもり本人の声が充実していることです。これまで1000人以上の、不登校・ひきこもりの当事者・経験者が登場しました。

また、不登校、いじめ、ひきこもりに関するニュース、学校外の居場所情報、相談先となる親の会情報、識者・文化人のインタビューなども掲載されています。紙面はすべて「親はどう支えればいいの?」という疑問点から出発していると言えます。

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