チャットでのコミュ力がない人に欠けた視点 少ないやりとりで要領を得て成果を出す重要性

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リモートワークの浸透によって、人事評価のあり方も大きく変わろうとしています。

これまでは上司と部下が職場で同じ時間と空間を共有していたので、

「あいつは一生懸命やっている」

「毎日遅くまで頑張っている」

といった印象評価のようなものが、実は人事評価に大きく影響していました。

リモートワークでは、このような社員の「頑張る姿」が見えにくくなるので、今後は「成果」がより重視されるようになるはずです。

これまでの連載でもお伝えしてきたように、自らKPIを設定して成果を出せる人が、リモート時代における「デキる人材」のひとつの基準になっていくでしょう。

そしてもう1つ、今後より重視されるようになると考えられるのは、
オンラインでのコミュニケーションスキルです。

部下に任せた仕事が要領を得ていなかった場合、これまでだったら、上司が手取り足取り教えていましたが、リモートワークではそうした方法が難しくなります。

そのため重要になるのは、チャットやメールを効率よく使っていかに少ないやりとりで要領を得て成果を出せるかです。

企業の人事担当者も、それを判断するために、例えば以下のようなマトリクスを作成して、人事評価の指標にしていくことが考えられます。

・ 質問をしてくるが、要領を得ていない
・ 質問をしてこないで、要領を得ていない
・ 質問をしてきて、要領を得ている
・ 質問をしてこないが、要領を得ている

これらの指標をもとにコミュニケーションコストのかかる人材・かからない人材といった基準がクローズアップされ、チャットやメールなどのオンラインでのコミュニケーションスキルが、給与や評価に大きく影響していくことになると思われます。

マネジメントにも求められるスキル

チャットやメールは、やりとりの回数が多くなるほど、相手の貴重な時間を奪っていきます。要領を得ない対応は「コミュニケーションスキルに難あり」と厳しい評価を下されるようになるでしょう。

コミュニケーションの問題は「部下→上司」というベクトルに限った話ではありません。「上司→部下」、すなわちマネジメントにおいても、リモートワークに適したコミュニケーションのあり方が問われていくはずです。

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