マルチタスクができる人ほど仕事ができない訳 集中力を途切れさせないためのカギは時間管理
マルチタスクの特徴として、複数あるタスクを臨機応変に切り替えながら進めていきます。そのときに重要だと思われることを優先して切り替えていくので、むしろスマートなやり方のように感じますが、そこに大きな落とし穴があります。
それは、人間は何かに集中した後に、次の作業に取りかかる場合、気持ち(集中力)を切り替えるのに毎回時間がかかります。
わかりやすい例えが、自分が何かに集中しているときに、後輩やスタッフに「すみませーん、ちょっと聞いていいですかぁ?」って状況で対応しちゃうと、今までの集中力が途切れちゃいますよね?
マルチタスクはタスクを切り替える回数が鬼のように多いので、毎回この集中力のリセットが起こります。なので、仕事の精度が高まらなかったり、作業のスピードが遅くなってしまいます。
マルチタスクをしているときは、新しく入ってきたタスクに敏感になっています。だからメールや対応が必要な依頼が入ってくると、作業中のタスクの手を止めて新しいほうに着手してしまいがちです。
こうなると、1つ目と同じで、タスクを切り替えてしまうので集中力が途切れて無駄な時間が発生します。
マルチタスクは文字どおり、複数のタスクの同時進行が基本です。それゆえに毎朝仕事を始める際に、タスクを優先順位ではなく、やりやすそうな順位に沿って作業しがちです。
やりやすそうな作業とは、当然メールの返信や資料に目を通したりと、重要度の低い雑務がほとんどです。
なので、いつまでたってもビジネスを成長させるための「頭や時間を使う重要なタスク」に取りかかる順番がまわってきません。
雑務をこなしてもビジネスは成長しないので、このあたりは致命的な問題になっていきますよね。
でも1人なんだから、マルチタスクはしょうがない!?
マルチタスクはデキる人っぽく見えるけど、結果的にパフォーマンス効率が非常に悪いことがわかってもらえたと思います。でもそれがわかったとしても、こんな言い分が出てくると思います。
「マルチタスクがダメなのはわかったけど、結果的に1人でやってるんだから仕方ないじゃないか!!」
そうですよね。「ひとり起業家」は、全部1人でやらなきゃいけないので、どうしてもマルチタスクになっちゃいますよね。
しかーし、解決方法があります! 実は、起業スタートアップ時期からどんどん成果を出す人は、たとえ1人だとしてもマルチタスクはせずに行動しています。