熱が出たら即「解熱剤」に頼る人に伝えたいこと コロナ対応、「やりがちなNG」はコレだ!
そのために、いちばん大事なことは腸内細菌です。腸内細菌は、免疫を活性化させ、感染を防ぎ、炎症、アレルギー性疾患などを制御する役割があります。腸内細菌を大事にする生活をしていれば、自然に免疫力も上がり、感染しにくい身体にもなり、感染しても重症化しない身体になれます。
腸内細菌に大事なのは、食事です。腹八分目が基本で、よく噛(か)むことで唾液が増え、免疫が強まります。ひと口につき30回から50回噛むことを心がけてください。その土地でとれた旬の野菜を食べて、白米よりも玄米や分つき米などの未精白食品をとり、白砂糖は控える、発酵食品を食べるなどです。
また、免疫力とともに大切なのは自然治癒力です。多くの人は病気を薬で治していると思っていますが、薬で治る病気は、ほとんどありません。
風邪に効く薬はありません。あればノーベル賞をもらえます。薬でせきや鼻水の症状を抑えている間に自分の力で治っています。高血圧も薬で数値は下げられても、高血圧という病気は治していません。西洋医学の薬は、すべて対症療法。症状や数値を軽減しているだけで、病気そのものは治してはいない。治すのは自分の力です。
ヤケドや傷になっても自然に治るのは自分の力、自然治癒力です。手術して縫った場合でも治しているのは自分の力です。
病気やケガが治るのは、極論すれば自然治癒力のみと考えていいと思います。
その自然治癒力を支えているのは、睡眠と休息です。リラックスする副交感神経が優位になると、身体のさまざまな部分を修復、浄化して自然治癒力を高めてくれます。
ワクチン待望論に疑問符
ワクチンを研究した立場からすると、接種は慎重にすべきではないかと考えています。
例年、インフルエンザ予防のワクチン接種をしてもかかる人がいることからみても、感染を防ぐ効果は、完全ではありませんし、副作用も心配です。
毎年、3000万本のワクチンを用意しても流行するインフルエンザによる年間死亡数は約1万人です。
厚生労働省は重症化を防ぐということで推奨していますが、重症化を証明する方法はありません。