60秒の長編「ゼスプリ」CMが断トツ人気のワケ アニメ化、音声リモート収録したauも高評価

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当期は過去に制作されたCMを再びオンエアする“再放送”CMも注目を集めた。

日清食品は2018年8月10日に誕生した『チキンラーメン』のCMを再開。布団の上で「チキンラーメン飽きた」とつぶやく新垣結衣の前に“ひよこちゃん”が現れ、サバの缶詰と麻婆豆腐をそれぞれ加えた食べ方を提案する内容だ。今回は5月25日から月末までの1週間の放送で30代の女性を中心に得票し、総合5位にランクインした。

チキンラーメンCM 「夏の日のぐで垣結衣 篇」30秒 / 新垣結衣

リモート制作など試行錯誤しながらの発信続く

また同社『どん兵衛』は2017年10月開始のCMがトップ20入りを果たした。CMは吉岡里帆扮する“どんぎつね”が天ぷらそばを食べる星野源に「なんできつねうどんじゃないんですか?」などと問い詰めるストーリー。

今年4月にこの作品で描かれたエピソードを星野源が1人で再現するCMを開始し好評を得たが、吉岡と共演するオリジナルCMはさらに高いCM好感度を獲得した。このほか日本コカ・コーラも山田孝之と広瀬アリスが会社の先輩と後輩を演じる『ジョージア ジャパン クラフトマン』のCMを1年ぶりにオンエアし、当期も好スコアを記録した。

今期はこのほかにも撮影現場での“3密”を避けるために、すべての工程をリモートで制作したCMも相次ぐなど、各社が試行錯誤しながらもCMの発信を続けている様子が見て取れた。

在宅時間が長くなりテレビの視聴時間が伸びている今、すぐれたクリエイティブのCMであれば平時よりも一度に多くの人の心に届く可能性があるとは考えられないだろうか。制約の多い時代だからと諦めず、それぞれのブランドらしさと「今できること」を掛け合わせた魅力的なCMの誕生に期待したい。

 
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