「ハチ食らうカマキリ動画」全米で注目集める訳 アジアのオオスズメバチがついに北米上陸

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またツイッターの別の動画では、オオスズメバチが無数のミツバチから攻撃を受ける。

コロナ禍で不安の対象は未知の昆虫にも

「オオスズメバチを撃退する日本のミツバチのやり方は残酷だが、痛快だ」と投稿者のブランドン・モースは説明文を付けている。この動画の出典元は不明だが、モースによると誰かがソーシャルメディアの「Reddit(レディット)」で共有したものだという。

アリゾナ大学のケイティー・プルディック准教授によると、日本のミツバチは、大型で危険な毒針を持つオオスズメバチを撃退する「待ち伏せ攻撃」を編み出した。

ミツバチの巣におびき寄せられるスズメバチ(画像:Twitter/Brandon Morse

「オオスズメバチの偵察役がミツバチの巣を見付けると、ミツバチはまず巣に誘い込む。そして群れを成してスズメバチに襲い掛かり、羽を動かす」と、プルディックはアリゾナ大学の情報サイトに掲載されたインタビューで語っている。

「この集中攻撃で、スズメバチの体の周囲の温度が上昇し、スズメバチと周囲に群がるミツバチの何匹かを死に至らしめる。こうしてミツバチの巣はスズメバチの群れからは見つからず、生き延びることができる」

コロナ危機による外出制限が長引くなか、人々の不安の対象は未知の昆虫にも向かっているようだ。

(著者:マシュー・インペリ)

「ニューズウィーク日本版」ウェブ編集部

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