【産業天気図・証券業】回復ピッチが鈍化で来秋まで「曇り」続く、野村は引き受け業務で独走


 野村は上期に587億円の税前利益を計上したが、通期で1000億円の大台が射程に入りそうだ。ただ、「レベル3」と呼ばれる自己資金投資などの非流動性資産が1.27兆円あり、依然として減損リスクは残る。大和は今下期に三洋電機株の売却益約1000億円を計上するため利益が大きくカサ上げされるが、その特殊要因を除くと、下期はやはり収益弱含みが想定される。三井住友銀行との合弁解消の収益に与える影響は今のところ微妙だ。

また、松井証券<8628>やマネックス証券<8698>などのオンライン証券は市況と収益の関連性が強く、やはり下期は収益の伸びが鈍化。増益幅縮小ないし減益幅拡大の方向にある。

来11年3月期も国内株式市場の不透明感は強い。景気と同様、株価の上昇も緩慢と考えれば、業界収益の大きな拡大は期待しづらい。引き続き投信や外債など株式以外を含めた商品力や販売力が物を言いそうだ。
(中村 稔)

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