「歩くパワースポット」になれた43歳男の幸福論 SHOCK EYE「大切なものって意外と少ない」
「今まで占った数万人の中で1、2を争う強運の持ち主。歩くパワースポット。そんな風にゲッターズ飯田さんから言われたことがきっかけで、僕の写真を待ち受けにする人が一気に増えて、メディアでも取り上げられるようになって……、人生何が起こるかわかりませんよね(笑)」。
そう言って朗らかに笑みを浮かべるのは、湘南乃風のメンバーでミュージシャンのSHOCK EYE(ショックアイ)さんだ。湘南乃風といえば、2006年の『純恋歌』や、続く2007年の『睡蓮花』が大ヒットし、一躍日本のミュージックシーンに躍り出たレゲエグループだ。
アーティストとして活躍し続けてきたSHOCK EYEさんが、「歩くパワースポット」と呼ばれるようになったのは、ここ2年ほどのこと。前述の占い結果を受け、「SHOCK EYEさんを待ち受けにすると幸運が訪れる」という都市伝説がまことしやかにささやかれるようになり、芸能人がテレビでその話題に触れたことで一気に注目されるようになった。
今やどこに行っても「一緒に写真を撮ってほしい」というリクエストは絶えない。さらには2冊目となる著作『歩くパワースポットと呼ばれた僕の大切にしている運気アップの習慣』(講談社)を今春発表するなど、40代にして新たなブレイクを果たしている。
そんなSHOCK EYEさんの強運人生はどのように形作られたのか、振り返ってもらった。
「音楽しかなかった」多感な思春期
「最初にターンテーブルを買ったのが、16、7歳の頃。でも当時はプロになりたいなんて思っていなくて、DJをやったら友達が喜んでくれるし、モテるんじゃないか?って(笑)。そんな不純な動機でしたね」。
当時流行していたヒップホップを中心に、友人との遊びの延長で音楽を始めた。カルチャーを含め、ヒップホップの魅力にハマっていったという。
「実は僕、進学校からドロップアウトしちゃったんですね。それで“不良”とか“喧嘩が強い”ことがよしとされている場所に流れていくんだけど、そういう世界にも辟易としている時期だった。自分はそういうんじゃないなって」。