女性限定「GIRL'S TALK」ヒットの裏側 プロデューサーが明かす、ディープな会話の中身とは
そして3つめが、サービスが醸し出す「背徳感」。のぞいてはいけないディープな会話を見てしまっている感覚が、「発言小町」「クックパッド」「アットコスメ」といった支持を集めるほかの女性メディアと比べて、より高いエンターテインメント性を提供できているのでは、という。また、ユーザーの書き込む内容がまるで読み物のように面白いことも、好調を後押ししているそうだ。
「GIRL'S TALKは内容が激しいんです。ですから、会社や自宅など誰かほかの人がいる場でみんなで見るというよりも、家に自分ひとりでいるときに、自分しか触れないスマートフォンで見る楽しみ方が合っています。実際、利用のピークタイムは夜10時頃です。そういったメディアやユーザーの特性を、代表の藤田がくんでチャンスをくれた」と原さんは話す。
サービスを開始してからも、テコ入れを行っている。最も効果的だったと話すのが「ブログ機能」の追加。それまでの掲示板は、誰かに悩みを相談し、ユーザー同士が交流を図るために利用されることが多かったが、ブログはどちらかというと「自叙伝」。自分の過去を整理し、独り語りしたい人に利用されているという。閲覧するユーザーにとってはコンテンツがさらに増えたことになる。
では、GIRL'S TALKではどのような「激しい」会話が行われているのだろうか。
「キスフレ」…?
GIRL'S TALKから生まれた言葉のひとつが「キスフレ」だ。この言葉は、同社主催の女性の座談会の会話の中で出てきたものである。これは、「セックスまではしないけど、キスまでする男友達のこと。快楽欲求をある程度満たせ、かつセックスほど罪悪感を感じないので、ベストバランスと考える女性が多い」のだそうだ。
まさかそんな友達が実際にはいるわけないだろうと信じたいのだが、GIRL'S TALK内で発表されたアンケート結果では、なんと「キスフレがいる(いたことがある)」が36%。「彼氏とキスフレは別物」が57.8%。「キスフレとのキスは浮気にならない」が18.6%という結果に。もちろん“偏った”サンプルに対する調査ではあるのだが、それにしても男性にとっては驚きの事実だ。
このようなアンケート結果は人気コンテンツで、たとえば、「自身が幹事だった際に、合コンに連れて行くメンバー」に関するアンケートでは、「合コンに自分以上にかわいい女の子を連れてったことがある?」という質問に対して、68.5%の女性がYESと回答。男性の間では「幹事マックスの法則(女性幹事が自分よりもかわいい女の子を連れてくるわけがない)」がよく言われるが(原さん談)、そうではないようだ。
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